それは何の変わりもない、いつもどおりの金曜の夜でした。
いつもどおり主人は午前様で、いつもどおり私は就寝中。
いつもどおり、主人が絡んできて、私の気を惹こうと「具合が悪い」と繰り返し、
いつもどおり、「うるさい!」と言って、放っておきました。

ただひとつ、いつもと違っていたのは、「追い討ちのチョッカイ出し」がなかったこと。ちょっと気になって、リビングルームに行ってみると、そこには、トドのように、のた打ち回っている主人の姿が…。
それでもまだ信用できず「いつまでゴネてるの!!」と言ってみたのですが、よくよくみると、額に油汗が光っていて、苦悶の表情。
恐々と、本当に痛いのか再度確認してみたら、「だから、痛いって…」と哀願調のかぼそい声が…。それでやっと我に返り、人生最高潮のパニックに陥りました。
人間は、そういうときになにを起こすか分かりません。とりあえず、手を洗ってみたり、フリーペーパーを手当たり次第にめくってみたり、トド、いや、主人の回りを「気のせいじゃない?気のせいだよね?」と言いながら、グルグル回ったり。
やっとできたのが、隣に住む友人を叩き起こすこと。午前2時にも関らず、友人は嫌な顔せず、救急車を呼ぶより、直接行った方が早い!と、急患受付の病院に電話し、アポイントを取り、さらに車で連れて行ってくれるという、まさに、天使のような働きぶり。

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病院到着後、受付で、名前や症状などを伝え、5分くらい待合室で待機後、すぐに呼んでもらいました。処置室に入ると、まず、最初の看護士さんが現れ、名前と症状の確認を行い、問診をしてくれます。そこから約5分後、ベッドに誘導され、次の看護士さんに引き渡されます。そこでも、「名前と症状を言ってください」とカルテを見ながら、本当に本人かどうか確認され、症状のリコンファームを行った後、血圧、熱などのバイタルチェック。
それから待つこと約5分、ドクターの登場です。名前、症状を本人に言わせることはこれまでと同じで、入念で具体的な問診、触診後、「これは石(胆石)だね」とのこと。「CTで確認するが、専門医が7時にならないと来ないので、それまでここで休んでください」と、石を散らす為の点滴、投薬を行い、主人もやっと元通りになりました。CTの専門医が来られるまでの間に、何度かまた痛みが来たのですが、すぐに、看護士さんとドクターがフォローしてくれて、本当に安心しました。

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少し余裕ができたので、周りが見え始めたのですが、広い一室にベッドが5〜6個あり、看護士数名とドクターが待機され、ひっきりなしに訪れる患者さんの対応をされます。その日は、体調が悪くなった妊婦さん、酔ってけんかして腕から流血している方(その場でドクターが手早く、縫合作業をされていました)、ドメスティックバイオレンス被害を受け処置を受けている患者のヨコで警察官が尋問している、など、いろいろな方がいらっしゃり、次々に患者さんが現れては、ドクターチームのすばやい処置で帰っていく、を繰り返していて、まるでテレビのドキュメント番組を見ているようで、大変刺激を受けました。

翌朝になり、CT撮影後、ドクターから「胆石」との最終診断が出て、今後気をつけることの説明や薬もだしてもらい、無事、帰宅となりました。気になる費用ですが、すべてメディケア(国民健康保険)でカバーされたので、無料!

今回のことがあるまでは、どうしても日本の病院のシステムと比べてしまい、*受診までの時間が長い(待ち時間中に症状が悪化する方もいる) *診察が雑? *各専門医が分かれていて医療システムが複雑 *フォローアップが心配 *多額の医療費、というような、オーストラリアの病院に関するマイナスのイメージしかなく、不安が大きかったのですが、それをすべて払拭する良いチャンスとなりました♪(主人には、悪いけど…)
もちろん、救急車000にダイヤルするが大事ですが、このようなときに備え、せめて、掛かりつけの病院と、場所、電話番号をメモしておくくらいは最低限であることを、痛感した一日でした。

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今回行った病院は…
Sydney Hospital & Sydney Eye Hospital http://www.sesiahs.health.nsw.gov.au/sydhosp/